1973年10月、第四次中東戦争を機に、アラブ石油輸出国機構(OAPEC:OPEC(石油輸出国機構)の加盟国のうち反イスラエルのアラブ産油国同盟)に加盟するアラブ産油国は、親イスラエル国への石油の輸出を禁止しました。これによって、世界的な石油不足が起こりました。また、これと同時期にペルシャ湾岸の6カ国がアラビアン・ライトを3.011ドル/バーレルから、5.119ドル/バーレルへと引き上げ、さらに、1973年末に11.651ドル/バーレルまで引き上げました。この原油価格急騰と石油不足が世界経済に大きな打撃を与え、深刻なインフレーションと不況が起こりました。これを「第一次オイルショック(第一次石油ショック)」といいます。
第一次オイルショックは、日本の経済にも大きな打撃をもたらしました。原油価格急騰と石油不足によって、平日以外のガソリンスタンド閉鎖や石油・電力の消費の規制、電気・ガスの大幅値上げ、トイレットペーパーや洗剤などの買い占め騒ぎなど大混乱が起こりました。
1979年2月、イラン革命による混乱によって、イランの原油輸出が中断されました。それによって石油需給が切迫し石油価格が急騰しました。また、OPECが3カ月毎に原油価格を引き上げ(アラビアン・ライトを14.55ドル/バーレルから23.5ドル/バーレルへ)を決定しました。さらに1979年10月からテヘランの米国大使館占領事件、1980年9月には、イラン・イラク先行が始まり、原油価格は39ドル/バーレルまで上昇しました。これを「第二次オイルショック(第二次石油ショック)」といいます。ただ、この2度にわたるオイルショックは、日本の企業のエネルギー効率を大きく改善させることに繋がりました。
※その他「コモディティ(商品)」に関する記事は以下。
株式投資初心者の方から中・上級者の方まで、全ての投資家に必要な投資情報を詳しく解説したサイトです。投資信託やデリバティブ、経済学の内容も充実。
IMM投機筋ポジション・投資部門別売買状況・裁定取引の推移・信用残の推移・株価指標・債券・為替の動向まで、投資をする際に見ておきたいデータを集めたサイトです。
マーケット動向をブログ形式で随時更新。日々の投資の参考にご活用ください。
仮想通貨を1からわかりやすく徹底解説(動画付き)!投資情報からトレード手法まで、仮想通貨をはじめるならここから!